
第32回 福岡県臨床工学会
学会長 後藤 陽次朗
(社会医療法人共愛会 戸畑リハビリテーション病院)
この度、第32回福岡県臨床工学会の大会長を務めさせていただきます、戸畑リハビリテーション病院の後藤でございます。当法人は北九州市戸畑区に位置し、社会医療法人共愛会として、地域に根ざした急性期医療、がん治療、リハビリテーション、そして在宅医療を幅広く展開しております。
本大会は、ここ北九州の地を舞台に、地域の特性を最大限に活かしつつ、県内外、さらには九州全域から全国各地の多職種の皆様をお招きし、価値ある学術交流の場を創出するべく、準備を進めております。
今回の学会テーマは「究極の安全 ~Lead with Safety~」といたしました。医療現場において「安全」を確保することの難しさは日々痛感しておりますが、それでも私たちは、臨床工学技士として、「安全管理」のスペシャリストであるという使命感を胸に、リスク低減への挑戦を決して諦めることなく続けています。医療事故ゼロの実現は険しい道のりではありますが、インシデントを可視化し、リスクを一段でも下げるための革新的な対策を打つことは、今まさに求められている課題です。
私自身も専任の医療安全管理者として、院内での安全対策に従事し、日々の医療現場での改善を図っております。臨床工学技士として私たちは、患者様の安全、そして自施設と職種を守るため、「究極の安全」をリードし、共に歩んでいく覚悟です。
さらに、前夜にはイブニングセミナーと懇親会を開催予定です。昨年は2日間にわたる開催でしたが、今年は1日に凝縮した内容でお届けします。日曜日開催ということで、多くの会員・非会員の皆様にご参加いただき、北九州の地で、熱い議論を交わすことができることを期待しております。
本学会が、安全管理のリーダーシップを発揮する新たな一歩となり、各分野における安全管理手法の共有と深化の場となることを、心より願っております。